インフルエンザ

インフルエンザとは

インフルエンザウイルスの感染によって毎年冬に流行する急性呼吸器感染症です。咳やくしゃみの飛沫を吸い込んだり、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで広がります​。潜伏期間は13日と短く、ウイルスは体内で爆発的に増殖します​。

症状

  • 熱(39℃前後)
  • 全身倦怠感が突然あらわれる
  • 頭痛・筋肉痛・関節痛
  • 席・鼻水・のどの痛み
  • 食欲不振

​全身症状が強いのが特徴です​。普通の風邪より明らかにぐったりする傾向があります​。発熱は通常24日で下がりますが、その後もしばらく咳が続くことがあります​。乳幼児ではまれにけいれんを起こしたり、重症化して肺炎やインフルエンザ脳症を併発する場合があるため注意が必要です​。

治療

  • 早めの受診が大切です。

    インフルエンザには増殖を抑える抗インフルエンザ薬(タミフルなど)があり、発症後 48時間以内 に服用を開始すると症状の緩和が期待できます​。解熱剤や鎮痛剤も、高熱で辛そうな場合に症状緩和のため使用します。十分な休養と水分補給を心がけ、感染拡大を防ぐため登校・登園は医師の指示する期間お休みしてください。

合併症

細菌感染(気管支炎・肺炎・中耳炎・副鼻腔炎)・熱性けいれん・脳炎・脳症などがあります。症状に変化が起こったときは、再度受診しご相談ください。

*毎年10月~12月に実施*
注射:2回(13歳以上は1回)
点鼻:1回(2歳~18歳)

 

*予防*

  • インフルエンザワクチンの接種が有効です。生後6か月から接種可能で、日本では112歳は2回接種が推奨されています​。完全に防ぐことはできませんが、発症予防や重症化予防に約60%程度有効とされています。鼻にスプレーするタイプの痛くない生ワクチンもあります。(2歳~18歳)
  • また流行期には、マスク着用や手洗い・うがいを徹底し、人込みを避けることが大切です。​家族内に患者が出た場合は部屋を分け、こまめな換気や消毒を行いましょう。

お家での過ごし方

1.症状の程度をみましょう

  • 発熱の様子・頭痛・関節痛の程度・顔色・顔つきはどうか
  • 元気・活気はあるか、食欲・ミルクの飲み具合はどうか
  • 下痢・おう吐などはないか

2.ゆっくり体を休め、安静に過ごしましょう

3.水分補給・栄養補給

  • 高熱の時は、普段以上に水分が必要となります。意識して水分を摂らせてください(経口補水液など体の液に近いものは、吸収しやすく効果的です)
  • おう吐や下痢がひどくなければ、欲しがるものを食べさせ、体力を維持してください。

​4.体をきれいにしましょう

  • 手洗い・うがいをして、二次的な感染を受けないように心がけましょう。
  • 汗をかいた時は、体をふくなどして清潔にしてください。(新陳代謝がよくなり、熱の発散にも効果的です)
  • 比較的元気があり、高熱でなければ入浴は可能です。

<高熱時の対処>

  • 悪寒(さむけ)がない時は、氷枕などを使用して問題ありません(脇の下、足の付け根など効果的です)
  • 高熱のため、食事がとれない・元気がない・機嫌が悪い・眠れないなどの症状があるときは、処方された解熱剤を使用して問題ありません。
  • 室温や衣服を調節して熱を発散させましょう

<特にご注意ください>

  • インフルエンザの患者さんでは、まれに意味の分からないことを言う、急に暴れだす、けいれんを起こすなどの異常行動を起こす恐れがあります。
  • 解熱するまで(少なくとも安全と確認されるまで)、保護者の方はお子様が一人にならないよう、行動への注意・症状の観察をお願いします。

登園・登校について

  • 学校保健法により、発症した後5日経過し、かつ解熱して2日(小学生以上)、3日(小学生以下)を経過するまで出校停止です。

<このようなときにはもう一度受診を・・・>

  • 意識がぼんやりする、けいれんが起きるなどの症状がある時
  • 元気がなく、ぐったりしている時
  • 症状がひどくなった時、新たに他の症状が出てきた時
  • 高熱が5日以上持続するとき
  • 頭痛・嘔吐・下痢などの症状がひどい時、水分が摂れない時

よくあるご質問

ここではよくあるご質問をご紹介します。

インフルエンザと普通の風邪の見分け方は?

症状の程度が大きく異なります

インフルエンザは突然の高熱と強い倦怠感・食欲不振を伴い、子どもがぐったりして寝てしまうほど辛そうになります​。一方、普通の風邪は発熱しても比較的元気があり、食事や遊びができることも多いです。ただし最終的な診断は検査が必要な場合もあるので、高熱や症状が重い時は受診しましょう。

家族にうつさないようにするには?

マスクの着用と手洗いが最も重要です

患者さんを看病する家族もマスクを着用し、部屋を分けて安静にしてもらいましょう。使用したティッシュや吐物はすぐ密封して捨て、ドアノブなど触れる場所は消毒します。室内の換気もこまめに行い、乾燥を防ぐため適度な湿度を保つとよいです。家族も念のため十分な睡眠と栄養をとり、必要に応じて予防内服やワクチン接種について医師に相談してください。